韓国での思い出

韓国での思い出

寒いクリスマス

 韓国に惹かれてたびたび訪れた。

 この国では街の風景に教会の建物がよく目にはいってくる。

 時代を感じさせる石造りの立派な教会も少なくない。

 そんな建物に近づくと説明板があり読んでみると1860年代に建立された教会で、時の王朝により宣教師は弾圧され殉教した、とある。

 代は日本でいえば徳川幕府の幕末だからキリストは同じく弾圧されていた。

教会ミサ

 しかし、現在の韓国は、仏教徒よりキリスト教徒が多い国柄なのでこのような歴史は私は知らなかった。

 ソウルのなか、1番の繁華街の明洞の街を見下ろすように小高い丘に壮大な明洞大聖堂がそびえるように建っている。

 あるクリスマスの日に、繁華街の賑やかさに疲れ、散策のため丘への階段を登りつめると教会にたどり着いた。

 教会は歴史ある荘厳な佇まいだ。身が引きしまる思いで静かに建物に入ると聖誕祭の行事が行われていた。

 繁華街の喧騒から逃れて別天地のようなところで静かな祈りが行われていた。

 ここに来ると韓国の別な面を覗きこんだ気がした。

 戦前から精神的な指導者には敬虔なクリスチャンがが多いことも思い出された。

 クリスマスにこの国を訪問したことが今回の旅行の収穫だなぁとホテルの部屋で静かに思った。

 

教会

 韓国語に関心をもち韓国へよく行っていた時期があった。

 勿論、言葉に関心をいだくということは、その国の文化にも魅力を感じていた。

 ある時期、韓国の首都、ソウルを訪れたが、たまたまだがクリスマスイブに差しかかった時期だった。

 冬のソウルは、足元から寒さがジンジンと上がってくるようで、大阪より寒さがさらに厳しいものだった。

 誰かから聞いたが靴のなか、指先にトウガラシを入れると温まると、このようなことが思い出して実際にしようかなーと考えるほどの寒さだつた。

 そんなソウルだったがキリスト教徒の多い国らしく駅頭には聖歌隊が賛美歌を静かに歌っていた。

 その夜、小雨の降るなか、街の市場に買物に出かけた。暗い雑踏のなか路上に真っ黒な一団が這いずりながら慈善金を集めていた。

 このような姿をみて行きかう人たちは彼らが差し出すザルにお金を投じていた。

 社会の中、弱い立場の人には温かい手助けをする人たちを街中のあちこちで目にした。

 日本では失われていく風景だったように思われた。

 いま韓国は力強く立ち上がり、世界に韓流ブームを巻き起こしている。

 クリスマスが近づくと、今でもあの寒さとともに市場てみた光景が目の前に浮かんでくる。

 

教会内部

 

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