この時期の寂しい想い、思い出

この時期の寂しい想い、思い出

クリスマスらしいことが何もできないという子供の、寂しい思い出

クリスマスの寂しい思い出

 クリスマスが来れば食卓の上にケーキが乗り、それを囲む家族がいるとのイメージが浮かんでくるだろう。

 しかし、世の中はこのような家庭ばかりではないだろう。

 A君の家庭では、そのようにはいかない事情があつた。

 一家の大黒柱である、父親が仕事の多忙が重なり病にかかり治療のため長期に入院中だつた。

 治療費も大きな負担となり、母親は働きにでていた。

 家計に余裕がないAくんの家では、クリスマスだというのに食卓の上にはクリスマスらしい雰囲気は何もなく、ケーキはなかった。

 翌日、いつもように登校したA君は、休憩時間にクラスの仲間と普段のように会話に興じていた。

 何時の間にか昨夜のクリスマスのことが話題になったとき、A君の顔に一瞬の戸惑いが走った。

 しかし、A君は今、病院のベッドで一生懸命に病と闘っている父親の顔を頭に浮かべながら仲間の楽しげなクリスマスの話に聞きいつていた。

 一回ぐらい、昨夜のような寂しいクリスマスの夜を過ごしてもいいと思っていた。

 周りの仲間やクラスメイトをみても決して裕福なものばかりではないことを彼は知っていた。

 いろんな家庭のクラスメイトがいることもわかってきたA君は、自分自身で少しは成長したたかなぁとも内心、考えだしていた。

 

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